小説でしか読んだことがなかったのですが、小説とは違ったトヨエツの演技がとてもよかったです。愛するがゆえに人を殺してしまう?なかなか理解できませんが、寺島しのぶさんもとてもきれいで、いきなり死からはじまったのでショックでした。警察でのシーンは少し長くて余計かなと思いましたが、トヨエツさんかこの役はハマり役だと思います。
豊川さんの演技に圧倒させられるばかりの作品でした。 苦悩に満ちた表情、冬香を愛おしく思う表情・・・ 何もかもが素晴らしかった。 そして、ここまで濡れ場があってもいやらしくなく 汚くもないのは、豊川さんの男性としての美しさゆえ だと思います。 ただ、映画としては、菊治と冬香の結びつきの描き方が 弱い気がした。ここまで惹かれあったのは、身体ありき なのか、フィーリングなのか・・・?菊治目線で話が 進むので、菊治が冬香を愛しているのはわかるが、 冬香の心中があまり理解できませんでした。 寺島さんのキャスティングは好評のようだけど、自分的には ちょっと疑問でした。二人が始めて出会う紅葉の京都での シーン、カメラを通して見た冬香に菊治は目を奪われる けれど、そんなに惹きつける魅力があるかなぁ、と。 美人か否かでなく、内面から出てくる魅力が皆無に 思われました。美人の類になってしまうが、木村多江さんの イメージが自分にはピッタリです。 全体的に見ると、素晴らしい映画だとは思います。 映像美を追求しているのも好感が持てます。 そんな中で最悪なのが、長谷川京子でした。 一人だけお笑い芸人が女装してコントをしているような(笑) 他の役者が演技派ばかりなので、浮きまくってますね。 初めに菊治と検事の部屋で話をするシーン。何ですか、あれは。 誘うような目つきに肌の露出。演出がわざとらしくするように なってたのかもしれませんが、わざとらしい通り過ぎてお笑いです。 彼女は完全にミスキャスト。この映画に幼稚園のお遊戯女優は いらなかった。
賛否が分かれる作品だとは思いますが、必ず誰もが潜在的に持っている「人の美しさと愚かさ」が描かれています。それを的確な配役で表現していると私は感じました。この作品はシラフで見るよりは、酒に酔いながら、または恋人とベッドに寝そべりながら見ることで共感しやすく楽しめるのではないでしょうか。ロミオ&ジュリエットや失楽園、東京タワー等の「人間としてありえない」作品が嫌いな人はパスした方がいいかもしれませんが、好きな人にはオススメです。 個人的には「愛する人に殺されたい」気持ちがわかるので面白かったです。不倫等の関係に悩んでいる人が見れば、少し気分が楽になるかもしれません。
映画で泣いたのは初めてです。特に裁判中の菊治の『この裁判は何もかも違っている』『死にたくなるほど人を愛したことがあるんですか!?』と最後の冬香の手紙に共感しすぎて涙ちょちょ切れです!出演者の演技も皆素晴らしかったと思いますが、ただ一人ハセキョーの演技がかなり浮いていてそこだけが残念でした…。でも本当にこれ以上の傑作はないと思うので星5つ。
映画館では冒頭のセックスシーンに圧倒されて法廷の場面では退屈してしまったが、DVDでまた観ると違っていた。トヨエツの表情の変化や美しい画像が印象に残った。エクスタシーを知ってしまった主婦がセックスに溺れていく場末が哀しいが…。女を忘れてしまっている女性に是非観て欲しい。