宮尾登美子の小説3部作を、巨匠・五社英雄が85年に映画化。妻子を殺したうえに、刑務所を脱走した男の必死の生き様をとらえる中で、人間の欲望や情念までもを赤裸々に描き出していく。執念の脱走犯を緒形拳が好演する。
DMM.comより
戦後間もない頃、各地の飯場を渡り歩く藤吉(緒形拳)は、かつて妻子を殺し、愛人家族の家を爆破するなどの罪で投獄されるも脱獄し逃亡の旅を続ける身であった。警察の目をくらますため、顔に薄く化粧をほどこす藤吉。やがて彼は小料理屋のちえ(藤真利子)と心を通わすようになるのだが……。実際の事件を基に西村望が記した同名小説を原作に『鬼龍院花子の生涯』などの名匠・五社英雄監督が手がけた凄絶で哀しいピカレスク映画の傑作。主演・緒形拳の名演によって、逃亡を続ける現在の哀れさと、金と女におぼれて狂気の域に陥っていく過去とが巧みに交錯し、人間のもろさや弱さが浮き彫りとなっていく。竹中直人など脇を固める面々の好演や、戦後の荒廃を具現化した美術、それらをあますところなく収めたキャメラなどスタッフワークも見事。中でも、ダルシマを用いて犯罪の香りと人生の哀歓を際立たせた佐藤勝の音楽は絶品である。(増當竜也)
Amazon.co.jpより
- ■緒形拳はよく言えば重厚、でもあくが強くて何やっても同じに見える
- 投稿日: 2006/06/20
事件物の犯人がどういう心理で何を行ったかがナマの感情として伝わってくる所が好きなんだけど、緒形拳が演じた事で実際の犯人像に迫ってるというより緒形拳がいつも作る人物像を見せられただけって気がする。でも藤真利子の演じてる人物像が切なくていい感じなのはよかった。

- 『生きんがための戦いに、人は心で化粧する。』
- 投稿者: its9
- 投稿日: 2006/10/29
そういうコピーだったと思いますが、まさにそういう感じです。
ギラつきそうな緒方さん、デビュー間もない竹中さん、の好演が印象的でした。

- ソフトバージョン
- 投稿者: アキラ
- 投稿日: 2006/08/18
女房殺しの場面は出血無しバージョンになっていて恐ろしさはゼロでした。