初めはお金で身を売ったつもりが、段々と不倫になり最後には恋しい人へと変わっていく。同世代からみたら秋吉さんの若い子には出せない色が、裸になっても嫌らしくなくて良かった
原作を読んでから映画を見るとどうしても答え合わせしてしまうものだが、本作は私にとっては残念ながら「ハズレ」。原作に意外な解釈でひとひねりした演出を施した結果、「それも正解」とうならせてくれるものも多々あるが、本作では原作の持つ空気感を忠実に再現しようとして失敗しているように思う。登場人物が限られていてなおかつそれぞれの登場人物が丁寧に書き込まれた原作が存在する場合、キャスティングが映画の出来上がりを大きく左右するのは当然だが、どうも秋吉久美子では(確かに実年齢の割には造形を保っているかもしれないが)原作の千桐の持つ透明感や清潔感がないし、心惹かれた男と関係を持つためにその男からの借金を自分へのいいわけにしなければ次に進めないような切羽つまった必死さや、経験と年齢を積み重ねてはいてもどこか少女のような生硬さが伝わってこず、無理して作り込んだ垢抜けなさばかりが鼻につく。かたや相手役の永島敏行はどうにも純朴すぎるキャラクターが裏目に出て、世慣れてスレた所謂チョイ悪オヤジの懐の深さや、それでいながら一瞬かいま見せる少年のような含羞の感じられないなんとも奥行きのない役作りで、結果原作のエッセンスとも言える官能的でありながらもみずみずしく透明な空気感のようなものはどこへやら、ただひたむきなはずの二人の関係が単なる中年男女の生臭い絡みに終始してしまっている。 降板劇が話題になった萩原健一もどうもピンとこないが、木村多江Xやっぱり佐藤浩市、あたりでやったら結構いいセンいったのではあるまいか。
日本映画もついにここまできたんだなと思わせる名作です。詩情と官能にあふれ、なおかつ悲しいまでに透明感があります。日本映画で私が感動したのは小津作品以来です。 長島さんは骨のある男の純愛を、秋吉さんもみずみずしく激しい愛を見事に演じきっています。
いきなりDVDを見た方には、秋吉久美子のヌードやら、セックスシーンやら、そんなところばかりに感想がいっているように思えますが、原作を読んでから見ると、結構、ずしんと来るものがあります。年齢を感じさせず、女を演じる秋吉久美子はすごい女優と思いますよ。ただ、相手役の永島敏行は、生真面目な性格がこの物語に登場する郷とは、かけ離れていて、ミスキャストに思えました。かといって、ショーケンが良かったかというと、それもちょっと違う気がします。少し若いけれど、佐藤浩市なんか、はまり役かも。お金に困って、身体を売るという設定にしては秋吉久美子がきれい過ぎたのかもしれません。物語としては、いい小説なんです。是非、原作も読んでください。
これは凄い!!30年前の日本映画。古い…というより、あまりにシュールで理解不能。秋吉も永嶋も平田も、学芸会のような演技。これを意図してやっているのか、ただ単にこんなもんなのか、全くわからない。あまりの理解不能さに、頭がぐるんぐるん廻るトリップムービーですなー。