いやースゲェー映画ですよ。全てが突き抜けてます。R-15の映画だけど、スタイリッシュだし、「心霊系&スプラッター系ホラーはダメだけど、サスペンスは大丈夫」っていう女性の方にもオススメします。ドンデン返しの映画は、たくさんありますが、個人的にオールドボーイが最高傑作です。一生手元に置いておきたい作品です。
わけもわからずいきなり何者かに拉致されそのまま15年間監禁された男オー・デス(チェ・ミンシク)のリベンジ劇。日本の同名タイトル漫画を映画化した本作品は、スティーヴン・スピルバーグ監督?&ウィル・スミス主演?ですでにハリウッド・リメイクが決定しているという。この映画のプロットというかドンデン返しの完成度がかなり高いので、今からリメイク版への期待が高まる作品である。 身に覚えのないオー・デスは、「誰が何のために俺を15年も監禁したのか」という疑念をはらすべく、釈放と同時に捜査を開始する。途中、日本料理屋で働くミド(カン・へジョン)の手助けもあり、オー・デスを監視し続ける黒幕の男にたどり着くのだが・・・。 フー・ダニット(誰が?)からワイ・ダニット(なぜ?)なミステリーに変化していくストーリーは非常に練られていて、「え、こんな理由で監禁したの」と落胆するであろう観客の反応をまるで見透かしていたかのように、さらに待ち受ける意外な結末。「目には目を、歯には歯を」という復讐の鉄則どおりに展開するお話には意外性というよりも納得感があるのだ。 ラストに無理やり2転3転させようとする洋物サスペンスとは違って、ストーリーに1本筋が通っているのでブレがない。シャドー・ボクシングだけでジェイソン・ボーンなみに強くなれるのはおかしいとか、いくら15年たっているとはいえ昔の面影ぐらい残っているだろうとかいう突っ込みはさておき、チェ・ミンスクが時折見せるコミカルなアドリブ・シーンやカン・へジョンの脱ぎっぷりの良さにも好感が持てる1本だ。
通っているベルリッツの先生(NY出身)のお勧め映画ということで観ることにした。 カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した作品である。 おそらく原作があって映画化したのだと思われるが、観る者を謎解きの世界と真実を知った時の悲しい気持ちに誘う。 15年突然監禁されるという異常な状態が突然主人公を襲う。その理由を全く知らされぬまま、いつ出れるかも知れぬがまま、監禁され続ける。監禁ほど残酷な仕打ちおよび復讐の方法はないのだという前提に立っている。有り余る時間の中で、主人公はこれまでの人生を綴り続ける。そして徹底的に体を鍛える。 ストーリーが進むにつれて、少しずつ監禁の謎が解明され始める。登場する人物のほとんどが物語の伏線になっており、油断を許さない。知ってしまえばこういうことであったかと、ひどく切ない気持ちになるものの、顛末は驚きに満ちている。 口は災いの元という諺があるが、誰でも気づいているように、傷付けられた者はその記憶を深く長く記憶に留めるが、傷つけた者の方は、しばしば傷つけたという自覚すらない。その認識ギャップこそが悲劇の始まりなのであるが、正直、観る者は他人事ではないというような気が擦る。本当に人を密かに深く傷つけることのない人生を送ってきたと自信を持って言えるのか? 実は、そのような人は少ないのではないか。故に、見終わったときに、空恐ろしいような気分になるのである。また、今後の人生において、人とどう接していくのが良いのかを、この純粋娯楽映画を観ながら、ふと考えてみたりもする。
本作は、日本の漫画をベースに韓国で製作された、 サスペンス&ヴァイオレンスの大ヒット作品です。 個人的には、語学の勉強のため日本語字幕を外したこと、ストレートな暴力描写、 そして、スケベ心から、本作の核心部分を予習した上で鑑賞したなどの悪条件が重なり、 2点くらいの評価でしたが、良い条件の下でなら、 「セブン」のラストに匹敵する衝撃の真実にぶっ飛んだだろうということで、 3点を献上させていただきます。 幼い娘の誕生日プレゼントを手に帰宅中のオデスが、理不尽にも15年間監禁される。 15年後、ひょんなことから解放された彼は、復讐の鬼と化して、 自分を陥れ、家庭を崩壊させた「誰」かへ肉薄しようとするが…。 そして、「なぜ」自分を陥れたのかを巡っての驚愕のドラマが展開される…。 独特の美学が貫かれた映像は、確かに多くの方を惹きつけるでしょうが、 私は物語と敵役の非現実性に終始馴染むことができませんでした。 辛うじて得た教訓といえば、タイトルに掲げた言い古されたことわざです…。 ただし、原作の漫画はぜひ読みたいと思いました。
原作が日本人で、しかもこんな面白い題材なのに、みすみす韓国人に撮られるなんてとにかく勿体無いの一言。主演の俳優、役所広司をくずした感じのオッサンですし。 三池監督とかがやったら結構良かったんじゃないでしょうか。 原作が漫画なだけに、カナヅチで戦えたり銃を出さなくてもよかったり、催眠術で厄介な部分を片付けようとしていたり、まあ物語上色々無茶をしているわけなんですが、それをふっ飛ばしてしまう、このほとばしるエネルギーの凄さ。そこにタランティーノも共鳴したんでしょう。 そして「復讐」というものを改めて考えさせてくれる作品でした。何を以って復讐なのか、復讐を果たした後に待つ虚無、復讐に至る動機......。大抵の復讐劇において、復讐される者は主人公に復讐され絶命し、「ハムレット」しかり主人公にもその刃は返されます。それは復讐を果たした瞬間に訪れることになる主人公の虚無に、作者が同情するのかもしれません。 それにしても、あのオチは寒気がしました。途中で読めていたとは言え、以前に「悪い男」を見た時に感じた気分に近いものが。愛ってものを極端にまでろ過した韓流ドラマの裏で、こうした後味の悪い韓国映画が存在することを、もっと多くの人に知ってもらいたいです。