DVDその中に何かを捕らわれ活きる事である。すべての最後はその捕らわれた幻想により華を添えての通過点にあるか… または、捕らわれた幻想に気付いた地点で終わるのか…その違いだけである。全ての幻想は消滅す。
もっとも印象的なシーンは、映画のラストでモニカ・ベルッチが優雅に午睡をしている姿である。今後、自分に襲い掛かってくる奈落の底に突き落とされる地獄も知らずに。 映画に何を求めるかで、評価は変わってくるのだろう。しかし、優雅で幸福な者が、そのまま順調に生きていくストーリー、不幸な者がより不幸になるストーリーでもなく、ある日、幸福な者が奈落の底に突き落されるドラマティックなストーリーであることには変わりない。 私は映画として十分に成立するテーマであると思う。しかし、この映画に対する酷評は意外に多い。 おそらく、地下の路上でのレイプシーンがあまりにも生々しく、惨たらしいので、鑑賞するのに耐えられなくなってしまったのかもしれない。たしかに映画館でカップルで観るものではないかもしれない。 しかし、この映画は観る者を惹きつける。 路上でアナルをレイプされ、鼻骨を骨折するほど殴りつけられ顔面血まみれになったモニカ・ベルッチ演じる主人公は、重傷を負ったが死んだわけではない。 映画では、特段、触れられていないが、彼女の人生は今後も続くのである。 理不尽な理由から、精神的・肉体的に傷つけられる者は、世界中に数知れない。 その残酷さ・理不尽さから目を背け、口当たりのいい教訓だけを選ぶのもいいだろう。しかし、そのような価値観から、理不尽な世界を描く本作品を批判するのはいかがなものか?と思ってしまう。
カメラワークにより鑑賞後は「船酔い」状態でした。 レイプシーンもリアル過ぎて怖い印象しか残りません。 確かにM.ベルッチ目当てでしたがそれどころではなくなりました。 ご覧になる方には体調の良い時にとしか言えません。
レイプシーンが衝撃的だと話題になった映画ですね。まぁ私的にはそれよりも、ストーリー進行の時間軸が全く逆な事、つまり結末から始まる演出の方が目に痛かったんですけど。始まって5分以上はカメラワークに悩まされるし、テロップがチカチカ点滅するしで鑑賞心を削ぐ削ぐ。予備知識のなかった私はただ萎えた。それでやっと本編に入ったと思ったら、全裸のオヤジに気味悪いゲイクラブが得意のカメラワークで映し出されるという罠。拷問映画か。映画なんて所詮は製作側の自己満から始まるものだけど、観客はその中から、自身の自己満を拾う事が出来るものだと思ってます。だけどこの作品は、製作側の自己満のみで構成され完成されてしまったようですね。シンプルな話だからと演出面を凝ったのだとしても、肝心の許されざる残虐性をただ不気味なだけに止めてしまったように感じました。なので勧めはしませんが、かと言ってトラウマになる程記憶に残る映画でもないので、興味があったら観てみると良いかもしれないです。女優モニカ・ベルッチは素晴らしかったので。以上。
評判を見聞きしてとりあえず見てみようかと思った本作。 最初に18禁の表示で期待も少し膨らむ。 でも始まって拍子抜け。 エンドロールから始まる出だしは認識していたからいいとして あのカメラワークや暴力シーンに監督の得意満面な表情がちらついてしまい、 そこから先の全てのシーンで白けてしまった。 この映画にはいくつもの「たら、れば、」がある。 でもそれら全てがありえない夫婦の油断から起きている出来事。 俺が同じ立場なら妻がレイプされることはありえない。 何故なら喧嘩していようが必ず家まで送っていく。 1人で帰るというなら最悪でも駅からタクシーを使わせる。 少なくともあんな裸当然の服装で夜の街を1人で歩かせない。 あまりにもありえない事だらけで誰にでも起き得る出来事なんて 甚だ可笑しいことだ。 消火器で殴殺するシーンにしても消火器を持った事がある人ならお気づきだろうが 消火器はあんなにかんたんに振り回せるほど軽くは無い。 まるで張りぼての赤いかたまりを振り回している感じ。 そして致命的なのが逆の時間軸を売りにしているものの、 本来の時間軸で物語を追うとたいして面白くないと言うこと。 そこかしこに監督の「こういう演出は今まで見たこと無いだろう?」とか 「こんな激しいカメラワークは過去に無かった!」とかいう得意満面な表情が見え隠れする。 モニカ・ベルッチの激しいレイプシーンも終わってみれば大したこと無し。 冷静に判断してこの映画は「模倣犯」を越える俺の駄作ワーストである。