この時の麻生久美子がいちばん可愛いと思ったのは僕だけか!?
贅沢な骨 からっぽで充実した、痛くて切ない、こっけいな感じのする物語。売春婦のみやこと引きこもりのさきこ、客の新谷が主人公。ジューサーの中の金魚とか、のどに引っかかった骨とか、使われるメタファーがとても美しい。言葉で説明する部分の少ない、実に映画っぽい映画。きれいはきたない。きたないはきれい。シェイクスピアが言ったように、確かにそれは、一つの同じものだったのかもしれない。三人で、いちゃつくカップルに、花火で嫌がらせをするシーンがすごくよかった。
結局、どこにも居場所を見つけることが出来なかった3人が切ないです。 見えない心の痛みが喉の痛みに現れるというミヤコ(麻生さん)描写は、 この映画で新谷さんを演じている永瀬さんの実体験であるらしくて (ある映画が撮影途中で製作中止になり、その日から喉にボールがあるようになり、 結果入院することになったそうです)心が、見えないボールを 喉に作ることもあるんだよという話を永瀬さんから聞いた行定監督が、 そのネタを使ったらしくて・・・。見えない痛み。 それぞれの3人のかかえていくもの。特に残されたサキコと新谷さん、 どうなるのかな・・と、しみじみ切なくなる映画でした。
年頃の女の子を経験した女性なら絶対苦しくなる作品! サキコミヤコは2人で暮らしている。 自閉症気味のサキコは一日中部屋にいて、たまに屋上で自分の影を追いかける。 ミヤコは不感症のホテトル嬢。呼ばれてはそこに出向き、気乗りしないセックスを繰り返す。 ある日ミヤコのとった客「新谷」によって2人の生活が、関係が、変わっていく。 サキコとミヤコはまさに対岸の存在。 保守的なサキコ 破滅的なミヤコ しかし、女の子は両方を持ち合わせているのではないでしょうか? サキコ+ミヤコ=ひとりの女の子 自分の中のサキコの部分がサキコに共感し、自分の中のミヤコの部分がミヤコに共感する。 両方の気持ちがちょっとずつ分かるから胸が苦しくなる。 タイトル「贅沢な骨」の意味もラストでなんとなく分かる。 絵のキレイな作品で、ラストは沁みます。
これはヒット映画から少しはなれてこんなのも見るかなーって人にドギューンかも・・・冒頭。女2人が笑いあう。一人の女が喉につっかかった魚の骨を気にして魚のように口をパクつかせている。それを贅沢な悩みと可愛らしくほほ笑むもう一人の女。そのかわいらしいやりとりにイイ!なんかイイ!ってなるなら夢中で見れます。二人はルームメイト。ホテトル嬢でルームメイトを好きで養っているその女は話を一転し、ギターやレコードを奏でるルームメイトの女に「この間客とヤッて初めてイッたんだよね」と言う。そんなことからふたりきりだった世界はちょっとずつ変わっていく。不思議な空間、ヒトが想うヒトへの気持ちの複雑さ、もどかしさやそこから起こる屈折した行動それが伝わる映画です。最後まで理論的になると何が言いたいんだかってなるけど主人公たちの異なる不思議な魅力にどこかひきつけられてしまう。オンナの子ならこ二人の女の一面をどこかに持っている。オトコはきっと二人の女の色っぽさにやられます。ヌードで体張ってます!監督はあのGOやセカちゅーの行定勲。わたしはこの人のはかなげな不思議な空間が好きです。