パスコ。尾道、大林映画。転校生とブクログで調べたら、Hな商品ばかりが出てきて閉口した。
主人公 一夫 一美 ちょうど同じ中学時代映画館で観ました。 母になり、娘も中学生に なった今 見せようと思っています。 青春の甘酸っぱい気持ち 二度と戻らない大切な時間相手を思いやる気持ち いろんな事この映画で学び青春を過ごしました。いつか行ってみたい尾の道 娘と映画を見せた後 行きたいと思っています。
大林監督はこの映画でこれほどの反響があるとは思っていなかったのではないでしょうか。仮にこの映画で失敗していたら、次の尾道舞台の2作品は作られなかったかもしれないし、それまでの大林監督の「ハウス」「ねらわれた学園」などの作風から考えても、その後の映画作りが変わっていったのではないかと考えます。それほどにまで、この映画はこの監督にとってエポックメイキングな作品だったわけです。 ここでは男女の体が入れ替わるという奇想天外な物語を通して、人をいたわる気持ちとは何か、人への優しさとは何かを私たちに教えてくれます。とりわけ、海で溺れる‘自分’を必死で助けようとする姿(これがワンカット撮影なのだ!)等には感動を覚えました。 さらに、この映画以降の大林映画では定番となる尾道の町並みがどこか懐かしく、バックに流れるクラシックも大いに気分を盛り立ててくれています。このあたりに大林監督の着眼点の良さや演出の細やかさに驚かされます。 そしてここで演じる二人が実にいい演技をしていますね。特に、小林聡美さんの男の子っぽい演技にはこれがデビュー作とは思えないほどのリアリティがあり、気持ちがありありと伝わってくるようでした。 なお、リメイクされたこの「転校生」についてですが、個人的には、これほどの名作はリメイクせず、そっとしておいてほしかったと思うのですが・・・。
ともすれば技巧に走り過ぎることが多い大林監督の作品の中では地味な演出ですが、現在まで彼の最高傑作はこの作品で揺るぎません。 主人公たちの年齢が中学生ということも成功した一因です。高校生では、性の問題が前面に出てしまうでしょうし、小学生では後半の二人の精神的な成長の物語が描けなかったでしょうから。キャスティングは難しかったでしょうが、小林聡美と尾美としのりは見事な演技で期待に応えています。ただし入れ替わる前の一美の性格はオテンバな女の子なのに、入れ替わった後は少し弱々しくなっているのが気になります。男優が活発な女の子を演じるのは難しいので、いかにも女の子的な感じにしてしまったのでしょうか。一方で小林聡美の胸を露出してまでの怪演は衝撃的で、この後の彼女の大活躍も納得です。 冒頭の主人公2人の追いかけっこや、自転車での爆走シーン、そしてお互いの家を行き来する場面などで坂の多い尾道の風景が上手く効果をあげています。 中学生から高校生ぐらいの時に誰もが味わう淡い恋心を上手く表現して、観ている最中は大笑いし、見終わった後は切ない気分の余韻が広がり、成長期の男女を主人公にした映画の最高傑作です。
寝付けない寝床の中でふとこの映画のことを思い出して、息が詰まるような胸の苦しみを感じることがあります。 もう二度と戻ってはこないあの頃。 青春時代なんてありふれた言葉で語らなくても語っても、誰にでも希望に満ちたときがあったはず。 死を知らず、性を知らず、世間を知らず。知らないが故の純粋さがあった。 年をとり、もうそんなこんなが決して戻ってこない喪失だと思い当たったとき、己の死を想起し愕然とするのです。 細かいこと言うと、表現や演技が空々しいところもあるのですが、音楽や脚本(原作も読みました)といった演出は素晴らしいと思います。 元に戻って、映画の最初に比べ二人がそれぞれ女らしく・男らしくなっている気がしました。忘れえぬ名作です。