何しろ、渡辺淳一氏の原作のインパクトを 今だに憶えています。結構過激な描写でしたよね? 映像を見ていて思いますが、多分あの頃より 自分が歳をとった所為で、閑職に追いやられた 役所広司演じる久木の揺れ動く気持ちや 人生の優先順位が割と素直に今は感じ取れます。 どうしても、若い頃観た時は“頽廃”としか 思えませんでした。 久木の奥さん役の星野知子も抑えたいい演技をしています。 その背中が久木を赦していない・・・みたいな。 男も身勝手なもので、そのために時間と情熱を傾ける・・ 性に没頭する自分を試してみたいだけかもしれません。 相手役が黒木瞳ならなおさらです。 最後のシーンは不可解でしたね。ここはよくわからない。 少し走ることに疲れてきたら、熱くなれたあの頃を 思い出したくなったら、本作をご覧になることを おススメします。 脇を固める寺尾聰など、安心して観ていられます。 久木との間の取り方やセリフも好きですね。 簡単なことかも知れません でも若いころは少し難しいふりでもしないと 費やした時間との折り合いがとれないかもしれない。 特に“男女”の事などは・・・・ この作品を観終わってそんな事を 考えていました。
あなたは、どのくらい恋を 休んでいるってことは なくはないよね? じつは、 中年の男の人は 恋したいんだなって 気づかせてくれる この映画は、ファースト・クラスです! 追伸 この映画の問いかけは 「いずれこの世からいなくなるんだったら やりたいことをすればいい」 この答えのキーが「恋」だったのかも^^ 開始45分過ぎで 物語が急展開していきますが あなたが実際見て確かめて^^; それでは、また・・・
大人の恋愛って過激ですね。若い世代では、こんな恋愛はできないでしょうね。人間同士が愛することはいいことだと思うのですが、周りから見ると不倫の関係になってしまっていますね。 「今会いたい」と駄々をこねて、会えば最初は躊躇しながら、最後まで行きついてしまうというのは、愛なのか・・かわがままなのか・・? そして、二人で既存の家族と離れていくのですが、行きつく場所は「死」なんですね。これでは、若い人たちと同じような気がします。家族を捨て、信頼を失いながらも、二人の愛から作る人の生き方を見たかった感じがします。
このごに及んでやっと見た。 見る価値があったかというと、はなはだ疑問だ。 当時話題だったエロティックシーンも、いま見ると取り立てて 言うべきほどのことはない。 2人の逢瀬や死も、たいした感動をもたらさない。 設定的に現実離れしているということが、問題なのではない。 一言で言うと、そこから見えてくる人間の生き様が「きれいでは ない」のだ。 人生の下り坂。暗部。周囲からの忘却。だれもに公平に用意され ている。 そこへ陥った主人公たちは、もがかず、苦しまない。血へどを吐 くような思いで身悶えし、苦渋の涙をしぼり出すこともない。 都合のよい言い訳をし、内にひきこもって、ただただ、手かえ品 かえ互いの体をむさぼっているだけ。 かといって、そこに「退廃・滅び」の情念や美というものが表現 されているかというと、これもなし。(いっそ「阿部定」ぐらい いったらどうか)。ただ、尋常でない自殺の方法が衝撃的なぐら いのものだ。 これらを、どうして「きれいだ」と言えるのか。 まあ、これは原作の方を批判すべきだろう。 「ひとひらの雪」を知った上で見ると、同じパターンの繰り返しに、 私自身は苦笑を禁じえなかったのだが(着物の女性を犯すというの がお好きなようで…)、これがまた大流行したということは、世の 中、よほどこうした事態に憧れを持つ人たちがいたということなの だろうか。
多くの人に見てもらえていること、何度も見た人がいること、この事実だけでも、優れた作品である証ではないでしょうか? 「おまえら勝手だー」「うらやましすぎー」と心の中で叫びながら見ることができる、娯楽作品です。